公共交通機関の時間は人の言う事を信じてはいけない

先日、他県に旅行した時の事。
事前にネットで調べて、30分おきに空港から街に向けたバスが出ていることを知り、宿泊先近くのホテルから空港へ向かった。
時間も、00分と30分に出ているとネット情報にあったので20分ごろについて待っていた。
しかし30分になっても、40分になってもバスは来ない。
タイに約半年住んでみて、日本と違ってそんなことはよくあると解っていたのだが、午後には飛行機でこの地を旅立つため時間に余裕がなく、1分たりとも無駄にはできないと少々あせっていた。
この場をどうしようかと考え、空港の案内所の人にタイ語で「バスが来ないんですけど・・」と聞いてみた。
すると、その案内員は「今日はバスは休みだ」と言うではないか。
「・・ああ。そうなんですね」とその場を去ったのだが、しかし、どう考えても腑に落ちない。
なぜなら、朝、ホテルの窓からバスが走っているの見たからだ。
それからまた、バス停に戻ると、バスが今どこを走っているか分かるアプリがあることを発見!

早速そのアプリを見ると、こちらに向かうバスのマークがあり、あと10分ほどでくるではないか!
「ほらーやっぱり!!」と一人つぶやいた。
人に頼るのも大事だが、自分の見たものを信じることも大事だと気が付かされた。
おかげで、生きる力を養えてこうして旅の記憶が残り、これはこれで楽しいのだが。

行きで喜び帰りで泣いて


さて、これで目的の寺院まで行くことができた。
そして、事前に調べておいた20バーツを払おうとしたのだが、運転手さんにいらないと言われた。
???
どうして無料で乗せてくれたのかちょっとわからなかったが、ありがたくその恩を受け取っておいた。
そして、お目当ての寺院を30分強堪能した。


問題が発生したのはその後だった。
同じくバスで帰ろうとしたが、先ほどのバス含め空港まで行くバスが2台しかなく、往復1時間の道のりを2台で回すことが判明。
その2台が等間隔で来れば1時間に1本という計算になるが、どうやらそうでもない。
アプリで確認すると、割と近いところに2台のバスが並んで走っていて、自分が乗りたいバスは後1時間以上は来ないとわかった。
さあどうしよう、迷った挙句、結局歩くことに決めた。

35℃の炎天下を、6kmの道のりを、フライト時間まであと2時間の時に。
計算上は間に合うはずだ、しかし、日差しは容赦なく体力を奪う。
タクシーを使えば?と思うだろうが、なんか負けた気がするし、この旅でお金を使いすぎたので少しでも節約したい気持ちもあった。
何しろ、この海外協力隊は贅沢できない生活なのだから。
道中、暑すぎて脱水と空腹でスーパーに立ち寄ったが、なんとか1時間で約6kmの道のりを歩き終えた。

自分の教訓としてタイの日中を歩いて長距離移動するのは思ったよりキツイと伝えておく。
なにせ次の日から二日間熱が出たのだから・・・。
熱中症の類かもしれない、それでも、いい経験をさせてもらったと思う。

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