12月に入り、タイは乾季に入った。乾季は雨も少なく、気温も比較的高くない日もあり、観光にはうってつけのシーズンだ。
隊員達と共にタイの東北部にあるウドンターニー県に旅行に行ったのだが、波乱万丈過ぎたので報告したい。
赤い蓮の池
朝3時半起床。
旅の朝は早い。というのも、この日はタイでも珍しい赤い蓮が広がる池を観に行くためである。
蓮は寒い日の早朝にきれいに咲くらしいので、朝5時に出発する車を前日にチャーターしておいた。
未だ日が昇らない暗闇の中を進むこと1時間、ようやく着いた頃にはちょうど朝日が昇り始めていた。
日が昇るに連れて姿を現す蓮の花。
その光景は、一緒に行ったものが「天国にいるみたい」と評すような光景だった。
早起きした甲斐があった。
ゆっくりと赤い蓮の池を楽しんでもまだ時刻は7時半、早起きは三文の徳とはよく言ったものだ。
これから長い一日を感じることができた。
街に帰れない!?田舎で孤立した日本人たち!
一端街へ戻ってきて、さらにまた違う地方にある世界遺産の遺跡群が見られる博物館へ。
こちらも街からは1時間強、隣県まで行くバスに乗り途中で降りる。
バス停から博物館までの田舎道の6kmほどをどのように行くか考えてなかったが、バスの添乗員がトゥクトゥクを予約しておいてくれた。
優しいタイ人だ。
今にも壊れそうな田舎のトゥクトゥクに15分ほど乗りながら、なんとか博物館についた。
約2時間、ゆっくりと博物館を楽しんだ。
しかし、この後重大な問題に気が付くのである!
帰りの交通手段はどうするのか・・・
行く道で乗ったバスは、どうやらこの田舎から途中乗車して帰るのは困難なよう。
そう、この田舎にある博物館には公共機関などなく、博物館に来る客は、自家用車かツアーとしてワゴン車で来ていることに気が付いた。
博物館の受付の人に相談してみるが、このあたりにもちろん移動手段はなく、配車タクシーも通っていないとのこと。
町までの60kmの変える手段が何も見つからないのである。
半ば絶望を感じた。この街で1泊?だとしても、翌日どうやって帰る?
と、悩んでいると、博物館の警備のお兄さんが街まで行く車がないか探してみると言ってくれた。
もし、見つからなければ16時の営業時間終了後に自分が送っていくと。
なんとも優しいお言葉に甘えて、16時の営業時間終了を待つと、そこに一台の車が現れた。
その車は、警備のお兄さんが街まで送ってくれるよう頼んでくれた車だった。
もう、「神」としか言いようのない優しさ!!
こうして、ヒッチハイク並みに車を無料でGETして約60kmの道のりを帰ってきたのである。
その車の方たちといろいろ話をしていると、どうやら仕事はアーティストで、博物館近くでのイベントを行った帰りだったとのこと。
どうやら市街地で店を持ち、焼き物などの販売もしているとのことで、これはもうお礼のために行かねばならない!と翌日にちゃんとその方のお店を訪問し、お土産を買った。
素晴らしい出会いに感謝。
コメント